私の白いアイドル



今回はジャニーズとは関係のないお話です… めっちゃくちゃ私的な話なので興味ないわ!って方はUターンくださいm(_ _)m









私は常日頃「藤ヶ谷くんは世界で一番可愛い生き物!!」と豪語しています。藤ヶ谷くんは可愛い。これは常識。


なのに共感してくれる方は誰一人として周りにいません。なぜだ。






まぁそれはひとまず置いておきまして、そう言っていた私ですが、愛してやまない存在がもう一人いました。正しくはもう一匹なのですが…




我が家の愛犬、ゆきちゃんです。名前の通り白い毛をしていて、雑種犬。分かりやすく言えばソフトバンクのお父さんっぽい犬です(笑)


この子がほんっとに訳分からないくらい可愛くて!!!!目がクリクリしてて、耳がピンと立ってて、鼻がスッとしてて、スラッとした身体に細い脚。人が大好きで甘えん坊で、ワガママなところもあるけど素直ないい子で。






そんな子でした。




というのもこの前、12月6日に亡くなったのです。
5日の夕方くらいまでは普通に元気だったんですけどね。土曜日だったから、家族みんなが家にいて嬉しかったのかご機嫌で、家の中を歩き回っていました。


それが突然様子がおかしくなり、そのまま衰弱していって6日の明け方に息を引き取りました。





15歳、あと1ヶ月で16歳の誕生日を迎えるおばあちゃんだったので、別れはそう遠くはないとどこかでは分かっていたはずなのに、あまりにも急で心がついてきていません。
今でも帰ったらグーグー寝ていて、ゆきちゃん!って呼んだら寄ってきてくれるんじゃないかと思ってしまいます。





ゆきちゃんは私が6歳の時に我が家に来ました。一軒家を買って犬を飼う事が両親の夢だったようで、保健所に子犬を貰いに行った事を今でも覚えています。


一回目、両親だけで保健所に行ったようなのですが、時間を勘違いしていたようで、子犬の引き渡し時間は過ぎていて諦めて帰ろうとした時に、残っていた白い犬がいたらしくて。


「この子何で残ってるんですか?」と係りの方に聞いたところ、「お腹の調子が悪くて、問題があるかもしれないので受け渡し対象になれなかったんです。」と言われたそうです。







後日、家族みんなで改めて保健所へと足を運びました。その時、この前の白い子が元気になって、受け渡し対象の中にいたらしくて。「あの子可愛いと思ってたからいるの嬉しい!」って喜んでいました。


何組かの家族も参加してらしたので、どの子を選ぶのか、抽選で選ぶ順番を決める事になりました。



そのクジを担当したのが兄だったのですが、その兄が引いたクジがなんと1番!!
迷わず、目をつけていた白い子を選びました。横にいた家族が、「あの子狙ってたのに〜」と言っていて、優越感に浸っておりました(笑)



そうやって我が家の一員となってくれたのが、ゆきちゃんです。



もしお腹を壊していなかったら、もっと早く貰い先が決まっていた事でしょう。もし兄の引いたクジが1番ではなかったら、他の方に選ばれていたかもしれません。


ゆきちゃんが私の家に来てくれたのは運命だったのだと思っています。バカみたいですが。






それからは特に病気をするわけでもなく、元気に大きくなってくれました。





私の家は男女男の3人兄弟で、やんちゃというやんちゃはいなかったもののやっぱり騒がしくて。うっとうしいなぁと思ったこともあったと思うんです。ピーピー騒いでるくせに散歩は面倒くさいから行かないとか、自分達は好き勝手してるくせに犬に向かってはあれしちゃダメ、これしちゃダメってうるさく言ってきたりとかね。




それでも人が好き、子供が好きな成犬になってくれて、本当にいい子で。





初めは騒がしかった我が家ですが、私たち兄弟が大きくなるにつれ、学校や塾や習い事とか部活とかで家にいる時間が少なくなり、専業主婦だった母も働きに出るようになってしまったので、ゆきちゃんをお留守番させてしまう事が多くなっていきました。




そんな状態が続いたある日、気付くと甘えん坊なゆきちゃんは、寂しさのあまり10円ハゲを身体中に作っておりました(笑)笑い事じゃないんですけど、寂しくてハゲてしまうゆきちゃんがまた愛しくて。






もともと雑な世話しかしてあげてなかったのにも関わらず、さらにほったらかしになってしまって申し訳なかったなぁ。
でも、忙しくしていた私たち家族は、家に帰ればゆきちゃんに会える。ゆきちゃんに癒してもらえると思えば、いろんな事が頑張れました。





私の話でいえば、小学校で友達に無視されるようになってしまった時、中学生になって部活での人間関係や成績に悩んでいた時、高校に入って朝早くから満員電車に乗って学校へ向かわなければならなくなった時、大学生になってから始めたバイトで上手く動かない自分に腹が立ったり変なお客さんの対応をして疲れ果てて帰ってきた時。全部全部、家に帰ればゆきちゃんがいました。






どんな時も、ゆきちゃん!って呼ぶと「おかえり〜〜!」って尻尾振って寄ってきてくれました。






その姿に何度救われた事か。私の学生時代は、ゆきちゃんと共にありました。
私の子供の頃の記憶といえば、いつでもゆきちゃんがいます。



私はまだ学生で、20歳過ぎてるくせに学生である事を理由にまだまだ子供でいる気でいたけれど、そろそろ自立しなさいよっていうゆきちゃんからのメッセージなのかもしれません。



就職したとしても、ゆきちゃんが元気なうちは実家から離れない!実家から通える所に就職する!と豪語していた私に、そんな事で決めちゃダメだよって、就活がもうすぐ始まるタイミングで知らせてくれたのかなぁって。




ほっといたらなかなか自立しないから、身をもって自立するタイミングを教えてくれたのかなぁって。





ゆきちゃんのこと、甘えん坊だーなんて言っておいて、一番甘えていたのは私だったんです。私たち家族の方がゆきちゃんに甘えて、ゆきちゃんに助けてもらっていたのだと思います。






散歩もたまにしか行ってあげられなかったし、気がついたら水もご飯も空っぽって事がちょこちょこあったし、ゆきちゃんを置いて出かけてばかりで大したことはしてやれませんでした。




それでも、名前を呼ぶより「可愛い〜」と言った方が反応するくらい、「ゆきちゃんはかわいいね!」って言ったら「知ってる☆」って顔をするくらい、愛情は伝えたつもりです。嫌がられるくらい可愛いって言いました。嫌がられるくらいギューっと抱きしめました。




それくらいしかしてあげられなかったけど。絵に描いたようなダメ飼い主だったけど。ちょっとでも、私の家に来てよかったなぁって思ってくれてたらいいなと願うばかりです。








私の趣味はジャニーズで、ジャニーズに元気を貰って生きていると思ってきましたが、もっと身近に元気をくれる存在がいてくれていたんだなぁと実感しました。




ゆきちゃんは立派に、我が家のアイドルでした。たくさんの大好きを、細い体で受け止めてくれました。




ゆきちゃんはペットとしてのお仕事を全うしてくれたね。私も、私の人生を、生まれてきた意味を誰かに感じてもらえる人生を歩みたい。ゆきちゃんが教えてくれたことを、これからの人生に活かさなければならないんじゃないかなって勝手に思っています。






世界で一番、可愛くて大切で大好きなゆきちゃん。たくさんたくさんありがとうね。好きで好きでたまらなかったよ。




もっともっと一緒にいたかった。






ゆきちゃんのもふもふがめちゃくちゃ恋しいです。もう一度でいいから、背中に抱きついてもふもふしたい。ゆきちゃん大好き!って言いたいなぁ。



泣きすぎて目は腫れるわ鼻水は止まらないわ喉はやられるわ肌荒れは凄いわっていう状態だったんですが、少しずつ、心の整理をしながら、前を向いて歩いていきます。ゆきちゃんが教えてくれた事、ゆきちゃんと一緒に過ごした思い出は決して忘れずにいたいです。





最後の日の午前中、ゆきちゃんがまだ普通に元気だった時間に、パッと見たら私の布団にゆきちゃんが寝ていたんですけど、いつもだと私がその布団に入ろうとすると別の寝床を探そうとして立ち上がってどっか歩いて行っちゃうのに、その時はさらに近づいてきて甘えてきて。ゆきちゃんの背中を撫でながら、ゆきちゃんと一緒に寝たんです。それが私とゆきちゃんの最後の思い出です。嬉しかったな〜可愛かったな〜。笑




ゆきちゃん!15年間、お疲れ様でした。
今までもこれからも、ずっと大好きだよ!!